キャッシュバックや景品に関する仕訳について

このページでは、販売促進のための、キャッシュバックや景品についての仕訳方法を解説します。

気になるコラムがあった、その第2弾です。

クレジットカードのキャッシュバック|するとき・されるときの仕訳方法

見ているとちょっと混乱する箇所がありそうなので、こちらでは、より実用的な仕訳例を提示いたします。

目次

キャッシュバックについて

ポイント社会になってきたこともあり、キャッシュバックが発生する機会って、そもそもそれほどないですよね。

あるとしたら、携帯電話の契約や、PCや家電のキャンペーンでの購入というシチュエーション…
ポイントとは異なり、後日、指定口座に現金が返ってくるというパターンでしょうか。

参考サイトでは、即時キャッシュバックといったものも扱っているようですが、こちらは値引きですから、差引金額を費用ないし売上にすればいいと思います。

ここが少し混乱してしまいます。

ただ、後日キャッシュバックといった、日付またぎで、仕訳が2回以上発生するケースや、現金払いだけど預金口座に入金といったケースでは、差引計上ではなく、2回に分けて仕訳を行ったほうがシンプルです。

キャッシュバックの仕訳例(購入側)

携帯電話の加入キャンペーンを利用して購入したとします。

携帯電話を契約し、機種料金を支払った

借方/補助科目金額貸方/補助科目金額
消耗品費55,000事業主借55,000

後日キャッシュバックが振り込まれた(年内)

借方/補助科目金額貸方/補助科目金額
普通預金/○○銀行20,000消耗品費20,000

後日キャッシュバックが振り込まれた(年またぎ)

借方/補助科目金額貸方/補助科目金額
普通預金/○○銀行20,000雑収入 or 消耗品費※20,000

消耗品費がマイナスにならなければ、私ならば消耗品費で処理すると思います。

参考(上級者向き):同月だからひとまとめに計上したいといった場合

借方/補助科目金額貸方/補助科目金額
消耗品費35,000事業主借55,000
普通預金/○○銀行20,000

会計ソフトによっては「振替伝票入力」を利用しないと、このような2行に分かれた仕訳を処理できない場合がありますので、これは上級者向きでしょうか。

キャッシュバックの仕訳例(販売側)

フリーランスや個人事業主でキャッシュバック付きの販売って、あり得るのでしょうか?

最近はめっきり見なくなりましたが、個人で携帯電話販売店を営んでいるケースなら、あり得るかもしれませんね。
このケースでは、メーカーから協力金をさらに後日いただけると思いますので、そちらも考えてみます。

携帯電話を契約し、機種料金を受け取った

借方/補助科目金額貸方/補助科目金額
現金55,000売上55,000

後日キャッシュバックを振り込んだ

借方/補助科目金額貸方/補助科目金額
売上20,000普通預金/○○銀行20,000

さらに後日、協力金として、キャッシュバック相当分がメーカーより振り込まれた

借方/補助科目金額貸方/補助科目金額
普通預金/○○銀行20,000売上20,000

でしょうか。
売上は行って来いで結果的に55,000円になると思います。

キャッシュバックの仕訳例(販売側で年またぎの場合)

通常は上記のように仕訳をすれば良いのですが、これが年をまたいで続く場合、「協力金を売掛金計上をした方が良い」と税理士さん等から指導されるかもしれません

その場合は、洗替法で処理してみます。

(1年目の決算整理仕訳)キャッシュバック相当分の協力金の未入金分が2件あった

借方/補助科目金額貸方/補助科目金額
売掛金/メーカーA40,000売上40,000

(2年目以降の決算整理仕訳)前年の未入金分2件と、本年の未入金3件を洗替

借方/補助科目金額貸方/補助科目金額
売上40,000売掛金/メーカーA40,000
借方/補助科目金額貸方/補助科目金額
売掛金/メーカーA60,000売上60,000

前年分の4万円は、当年の1~2月には入金されると思います。この部分が二重売上になっているので、一旦戻し(売掛金残高をゼロにし)、再度、今年の未入金分を売掛金計上します。

ポイントについて

キャッシュバックではなく、ポイントが生じた場合の会計処理は、以下の記事をご参照ください。

景品について

冒頭の参考サイトには景品の仕訳例もあったと思います。

まず、短期のキャンペーン場合は、広告宣伝費として即時計上しておしまいにします。

長期(年またぎ)の場合は、(固定資産ではなく)「貯蔵品」勘定に一旦計上し、各年の決算時に棚卸しを行い、残金に合うように広告宣伝費に振り替え、キャンペーン終了後(あるいは廃棄時)に残金を一括計上するといいでしょうね。

中には固定資産にする云々と書いてあるサイトもあるかもしれませんが、これはさすがに違和感があります。

景品の仕訳例(購入側)

仕訳なし。

0円ですからね。

景品の仕訳例(販売側-短期)

景品を購入し、キャンペーンで使い切った

借方/補助科目金額貸方/補助科目金額
広告宣伝費300,000普通預金/○○銀行 or 未払金300,000

冒頭の参考サイトでは「販売促進費」とありますが、青色申告にそのような科目がありませんので、むやみに科目を増やさずに、広告宣伝費にまとめたほうが良いでしょう。

どうしても分けて管理したい場合は、補助科目を増やす方が賢明です。
「広告宣伝費/広告」「広告宣伝費/販売促進」みたいな感じでしょうか。
下記の関連記事もご参照ください。

景品の仕訳例(販売側-長期)

景品を購入した

借方/補助科目金額貸方/補助科目金額
貯蔵品300,000普通預金/○○銀行 or 未払金300,000

貯蔵品についてはこちらにも解説があります。

(決算整理仕訳)棚卸しをし、景品の残高10万円以外を広告宣伝費に振り替えた

借方/補助科目金額貸方/補助科目金額
広告宣伝費200,000貯蔵品200,000

キャンペーンが終了したので、残金全額を広告宣伝費に振り替えた

借方/補助科目金額貸方/補助科目金額
広告宣伝費100,000貯蔵品100,000

(販売側のみ)貯蔵品勘定の注意点

ここで注意するのは、貯蔵品がいくつもある場合です。
例えば前出の関連記事のように、キャンペーン用に社員向けに用意したコスチュームが別に存在し、金額的に景品と混ざってしまうような場合、補助科目で管理するよりも、Excel等で台帳を別途作成し、会計システムの残高を台帳に合わせるように仕訳けをすることで、差異がないように工夫しましょう

  1. 年末(法人の場合は年度末)に未使用分の棚卸しを行う
    (納入業者から無償提供されたサンプル品はカウントしないように!)
  2. 台帳と照合し、棚卸し差異があった場合、台帳側を変更する
  3. 会計システムの残高を台帳に合わせるような仕訳を行う

例えば、年末に未使用分の棚卸しをした際に、イベント用のユニフォームが残20万円、景品が残18万円分あり、貯蔵品勘定の残高が50万円とすると、12万円を使用したことになりますので…

借方/補助科目金額貸方/補助科目金額
広告宣伝費120,000貯蔵品120,000

このように貯蔵品を12万円分減らす仕訳をすれば良いと思います。

それでは、また。

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